型枠工事について

型枠工事とは

型枠工事とは、主に建築工事や土木工事等で鉄筋コンクリート造の構造体を作り上げる為に施工される工事の一部です。
住宅など建築物を例に挙げると、鉄筋コンクリートの建物を作るときに、加工された木板やベニヤ板などを使用し、コンクリートを流し込み成形する為の型を作り、組み立てる工事が主に型枠工事と呼ばれます。
型枠を作るということは、図面から正確に型枠を組み立てなければいけません。許容される誤差の範囲はわずか数ミリです。それゆえに、技術や知識、図面から立体的な型枠の空間をイメージする力が求められます。
建物の大きさによっても工法は若干違いがありますが、住宅やビル・マンション・体育館などの公共建築物など、鉄筋コンクリート製の建物の大部分はこの型枠工事によって作られており、その建物のクオリティに関わる重要な工事なのです。

 型枠工事の作業の流れ

型枠工事は7つの工程を経て完成へと至ります。
型枠は現場で枠を組み立てるという仕事ではありません。
設計図を読み解き、正確に組み立てる精密な技術が求められます。
誤差の許容範囲が数ミリという中で、お客様のご期待にいかにしてお応えするかが私たちの腕の見せ所です。

1.図面の作成

施工図面から、柱・壁・梁や床などの形、サイズを測り、建物の各部分の素材の寸法や必要な数量などを計算し、それを図面に落とし込みます。

2.加工

作成した図面を元に「型枠」を作ります。ベニヤ板や合板を使い、各パーツを製作していきます。

3.墨出し

施工図面をもとに、型枠を設置する場所や方向を決めるため、柱の大きさや壁の厚さ・位置などの印をつける作業です。

4.型枠の設置

型枠を、墨出しで付けた印に合わせて建てていきます。 この時に建てた型枠の精度が低いと、建物強度などに大きな影響があります。大切な作業です。 建て込んだ型枠には、コンクリートの圧力に耐える強度と、常に垂直・水平に建っている正確性が求められます。

5.コンクリート打設

型枠の設置に問題がないかしっかり確認したのち、コンクリートを流し込みます。 コンクリートを流し込んでいる途中にも、圧力で型枠に異常が発生していないかを常に点検をしながら作業していきます。

6.型枠の解体

流し込んだコンクリートが十分固まれば、型枠を解体していきます。 型枠は再利用することもありますので、慎重に取り外し、十分に清掃を行います

7.躯体(クタイ)完成

躯体とは、建設物の構造体のことを指しています。躯体完成後は次は仕上げの業者さんが入ってきます。型枠の仕上がりが後の業者さんに影響するので、表面が綺麗な制度の良いコンクリートが出来上がると感動します。